【こども】利き手とどう向き合うか 矯正の心的負担かけず見守る(産経新聞)

 スポーツの世界では右利きより左利きが有利といわれるが、親が子供の利き手を矯正することに慎重論が根強い。プロ野球の西武に入団したルーキー、菊池雄星は野球を左で覚えたものの、日常生活では両手を器用に使い分けるという。利き手の矯正がその後の人生に影響を与えるという報告もある中で、親は子供の利き手とどう向き合えばよいのか。(日出間和貴)

 ◆左右で異なる役割

 脳の発達を目的にしたトレーニング法「久保田メソッド」を発案した脳研究の第一人者、久保田競(きそう)・京大名誉教授は早期教育の重要性を長年、唱えてきた。『天才脳を育てる1歳教育』(大和書房)で、生活の中で指先を使った運動を繰り返すことで感情や思考をつかさどる「前頭前野(ぜんとうぜんや)」が鍛えられると強調する。

 「生後2歳ごろまでは右手と左手を交互に扱いながら、3歳ごろに利き手となって現れてくる。乳幼児はその場に応じて使いたい方の手を使う傾向があるので、親は利き手に関して注意せず見守るぐらいの余裕がほしい」

 久保田さんによると、利き手と非利き手の役割はもともと異なるという。例えば、右手で字を書く場合、左手は紙を押さえる補助的な役割を果たす。はしを使うときも同様で、利き手でない手は食べる行為の補助をする。つまり、右手と左手の役割は異なり、きちんと分業化されているという。

 ◆両利きと脳の発達

 カナダ人研究者の興味深い報告がある。「利き手矯正の経験がどんな影響を及ぼしたか」を追跡したリポートだ。

 対象者を(1)親から利き手を左から右へ変更させられ、現在は右手で字を書いている群(2)利き手を変更させられたが、うまくいかず、現在は左手で書いている群(3)もともと左手で字を書き、矯正経験のない群(4)もともと右手で字を書いている群−に分類。その後の「生活満足度」について聞き取り調査をした結果、「矯正に失敗し、現在は左利きのまま」という(2)の満足度が最も低かったという。

 この報告を『左対右 きき手大研究』(化学同人)の中で紹介した神経心理学者の八田武志さんは「矯正されて変更が可能であった場合はそれほど後の人生で問題はないが、うまくいかなかった場合には問題をはらむ可能性がある」と指摘している。

 利き手は右脳と左脳の神経回路と深い関係があり、脳の発達とも結びつく。それだけに、親は子供に無用な心理的負担をかけてはならないだろう。

 久保田さんは「利き手を逆に克服するにはかなりの訓練が必要。右と左の役割分担を無視して、育児の中で両利きに育てようと試みることも脳にとって良くない」と話している。

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 ■左利きは1割/「子宮内で決定」の報告も

 利き手を決めるのは遺伝要因と環境要因が絡んでいるが、右利きか左利きかは子宮の中で決まるという英国の研究報告もある。右利きが圧倒的に多いのは人類史の不変の法則で、一般的に左利きは人口の約10%といわれる。

 カナダの心理学者、スタンレー・コレンが1988年に「左利き短命説」を発表して日本でも波紋を呼んだ。この仮説は、暮らしの中の道具が右利き用に作られているため左利きにとって不利というのが根拠だが、否定的な意見も多い。

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by dxzja1ytfk | 2010-03-03 19:25
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